初心者のための保険選び

初めての保険/保険の見直し/保険を基礎から学習しよう/2015年-2016年保険ランキング

*

保険の見直しについてくる、家族親戚の反対や軋轢

   

家計のことを考えて、保険の無駄を省くために保険の見直しを実施する際、よく障害となるのが家族や親せきの意見だったりします。

こんな話があります。

ある夫婦がいて、夫は死亡保障のある定期保険と、満期後の解約返戻金の利率がいい終身保険に加入していました。一方で妻も、妻の両親が紹介してくれた死亡保障のある生命保険と医療保険にそれぞれ加入していました。

この夫婦、結婚を機に夫が妻の保険を見直しし、妻の死亡保障や医療保障は必要ないと判断して保険を解約しようとしました。

その根拠としては、生命保険に関しては、妻が万が一死亡したとしても自分の収入を考えれば保険金は一切必要ないということが一つ。保険金がなくても自分が働いているため、それで十分やっていけると判断しました。

医療保険については、入院保障や手術給付金が設定された医療保険でしたが、保険料払込期間は終身であり、生涯払込が必要な医療保険でした。その保険料を生涯払い続けていくことを考えるとかなりの金額になりますが、実際保障される金額は日額5000円程度。仮に50日入院したとしても25万円。その程度なら十分貯蓄でまかなうことができ、保険料の元を取ることはできないために医療保険は必要ないと判断しました。

考え方はそれぞれとはいえ、極めて合理的な判断と言えます。どうしても死亡保障が必要ということであれば、妻に対しても解約返戻金がある終身保険程度があればいいだろうと夫は考えました。

そしてそんな内容を妻の両親に伝えたところ、なんと、大反対されました。妻の保険は妻の親戚から紹介された保険であり、もし解約してしまって妻に万が一何かあったらどうするのだ、というのです。

万が一の際なんてまず起こることはないし、起こったとしても自分がすべて治療費を出すので問題ないと夫は伝えますが、納得してもらえません。入院が長引いたり、高額な医療費がかかった時に対処できるわけがないというのです。

仮に高額な医療費がかかったとしても高額療養費制度があるので、上限はせいぜい月あたり10万円程度。差額ベッド代などがかかればもっとかかるでしょうが、それでも夫の収入と貯蓄で補えないほどではありません。仮にそれが一年も続くというなら話は別ですが、一年も入院する病気など、精神疾患以外にはほとんどありえません。

がんで転移を繰り返したりする場合は、入退院を繰り返すということもあり得るかもしれません。ただ、そんな状況に陥ってしまった場合はがんがかなり進行していたということなので、残念ながら助かる見込みはない可能性大です。逆に長期の入院は必要なくなるでしょう。

しかし、そんな言い分が妻の両親には通じません。親戚の紹介ということもあり、客観的な利害の判断が付きにくくなっているのは間違いありません。考え方が古く、保険の幻想に取りつかれていて合理的判断ができないと、「とにかく保険がないとダメだ」ということになります。

実際、保険の見直しをしたいけれども色々なしがらみがあってなかなか簡単にはいかない、という若い人は多いと思われます。特に結婚後の保険の見直しは、自分の分だけでなく、配偶者の保険も絡んでくるので、トラブルになることが多いようです。

しがらみの中であまり効率的とは言えない保険を何十年も続けていくのか、しがらみに囚われることなく、客観的判断で自分の意思を貫き通すのか、なかなか難しい問題です。

 

 - 保険あれこれコラム, 保険選びと見直し