学資保険の失敗談まとめ
2015/07/19
学資保険の契約をしたものの、結果的に失敗だった、ということがないように、そんな失敗談から学資保険を考えてみます。
失敗談:「学資保険に加入していたけれども、最終的に受け取ることが出来た学資金が、保険料を払い込んだ金額よりも少なかった。こんなことなら普通に貯蓄しておけばよかった」
まず、学資保険のそもそもの目的を考える必要があります。
学資保険には、子供の成長に合わせて大きな金額が学費としてかかってくることに備え、あらかじめ少しずつ積み立てて準備をする「貯蓄」的な意味合いと、もう一つは保険契約者であり生計維持者である親に万が一のことがあった際にも、子供のための学費を残すことができるようにするという保険的な意味合いの二つの目的があります。
保険として考えるのであれば、払込金額が将来受け取ることが出来る金額を上回っても多少諦めがつくかもしれません。
ですが、上記の失敗談のように学資保険を貯蓄として考えると払込金額より受取金額が減ってしまうようだと、初めから普通に貯蓄しておけばよかった、という話になってしまうため、返戻率が100パーセントを切る学資保険は意味をなさないとも言えます。
学資保険に関するトラブルや失敗談は主にここに集約されます。
つまり、払い込んだ額よりも大きな金額が将来返ってくると考えていたのに、実際払込期間を満了していざ受取になった時に、払込金額よりも少なくなっていた、というケースです。
これは最初に予定していた利率を下回るということは変額終身保険ではないのですからあり得ませんので、最初の契約時点での確認不足が原因といえます。
学資保険を契約する際には、全体としての払込金額はいくらなのか、満了したあとに受け取ることができる金額はいくらなのかをまず確認し、そこから細かい点を詰めていく必要があります。
何歳時点でいくら受取ができるのか、途中で解約した場合はどうなのか、何歳時点まで払込を行い、月に払っていく保険料はいくらなのか。
主に払い込んだ保険料よりも受け取れる学資金総額が減ってしまう学資保険の場合は、他の特約等に保険料がかかっているケースが多いようです。もちろん、契約者にとってその特約は付加しておいた方がメリットがあるものかもしれませんので、ケースバイケースです。
そうした点をしっかり確認した上で、子供のためにもっとも有効活用できる方法を選択していきたいところです。