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東京海上日動あんしん生命「がん診断保険R」のデメリット・注意点とは

      2015/07/18

2015年7月2日より発売が開始され、テレビCMでも話題の東京海上日動あんしん生命の新がん保険「がん診断保険R」ですが、この保険のメリット・特徴については前回(関連記事:「がん診断保険R」)見てきました。

今回は逆に、この「がん診断保険R」のデメリットや注意点を見ていこうと思います。

 

70歳時点までがんにかかることなく診断給付金を一度も受け取らなかった場合、全額が健康還付給付金として戻ってくるという画期的ながん保険「がん診断保険R」。しかも、診断給付金を受け取った場合でも、その金額から払込んだ保険料の差額についてはやはり70歳時点で全額戻ってきます。

つまり、70歳時点までには1円たりとも損をすることがありません。これは間違いありません。(インフレリスクだとか、そういった観点ではここでは考えません)

しかしここで注意するべき点は、この「がん診断保険R」の保険期間は終身であり、加えて保険料払込期間も終身であるという点です。そしてこの保険の特性上、がんに罹患した場合の保険料払込免除(P免)という考え方がない点です。

 

つまり、70歳時点では確かに払込みした保険料が全額手元に戻ってくることで、損することはありません。ですが、終身払込なので、すぐにまた保険料負担が死ぬまで毎月発生することになります。当然70歳を超えてから払込みした保険料が返ってくることはありません。がんになれば診断給付金をもらえるので、その点は安心ですが、がんにかからなければ、生涯保険料負担が重くのしかかってくることになります。長生きすればするほど、保険料負担は増えます。

それを防ぐためには、70歳時点で保険を一旦終了させれば損はしないでしょう。保険料負担もなくなります。ただし、がんに対するそれ以後の保障がなくなります。

 

さらに注意点として、健康還付給付金として戻ってくる金額は、主契約部分の保険料が対象であり、特約部分は対象となりません。

つまりどういうことかというと、以下の表を見てもらうとわかりやすいと思われます。

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診断給付金100万円の場合、月額の保険料が4204円で、40年後の70歳時点で戻ってくる健康還付給付金が147万5520円となっています。では計算してみます。4204円×12ヶ月×40年。その答えとしては201万7920円です。

これを見ると明らかですが、差額として54万2400円も戻ってくる金額が少なくなっています。ここを気を付けないと、「全額返ってくる、という話ではなかったのか」と後々確実にトラブルになります。

つまり、この差額分は特約部分の保険料なのです。上記の表を見てわかるように「悪性新生物初回診断特約」と「抗がん剤治療特約」が付加された保険料となっているのです。特約を付ければ当然保険料は上がりますが、その分の保険料については健康還付給付金として戻ってくる金額には含まれないということです。

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さらにもう一点、「がん診断保険R」は、解約返戻金がありません。70歳時点でもらえる金額は解約返戻金ではなく健康還付給付金なので、保険自体を解約をしてもらえる金額はありません。そのため、払込みした保険料を全額戻してもらうためには、なんとしても70歳まで契約を続ける必要があります。

もちろん、「がん」以外で死ぬわけにもいきません。「がん」に罹患すれば少なくとも診断給付金がもらえますが、「がん診断保険R」は死亡保険ではないので、もし万が一、70歳になる前にがん以外で亡くなってしまった場合は、保険料は全額戻りません。ただこの点については他の一般的ながん保険も同じことではあります。

 

控除の対象となる金額についても注意が必要です。生命保険料控除(介護医療保険料控除)の対象となるのは、同じ条件で「健康還付特則が付加されていないがん診断保険」の保険料相当額となるということです。つまり、がん診断保険Rの保険料全額が控除の対象になるわけではなく、「健康還付特則」分を差し引いた保険料が控除の対象ということです。この部分も長い目で見ていくと、それなりの金額が影響する可能性もありますので、事前に試算しておきましょう。

 

こうして考えていくと、がん診断保険Rは「本当に得なのか」という疑問がわいてくるかもしれませんが、がん保険で損得勘定を始めてしまうと、実はまず自分が「何歳まで生きるのか」、「がんにかかる可能性が高いのか低いのか」を想定しないと、判断がまったくできません。

ですので損や得で考えるのではなく、そもそもがん保険に求める「目的」は何なのかを明確にし、その目的に沿った形の保険を選ぶのが最も正しい保険の選び方といえます。

「がん診断保険R」は他にはない優良ながん保険といえますので、内容把握して検討してみましょう。

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