初心者のための保険選び

初めての保険/保険の見直し/保険を基礎から学習しよう/2015年-2016年保険ランキング

*

生命保険における三利源/死差益・利差益・費差益とは

      2014/06/06

生命保険の比較検討をして保険選びをする際、保険会社による保険料の違いに驚くことも多いと思います。

今まで「この保険なら間違いない」と考えていた大手生命保険会社の保険料が、台頭著しいネット系保険会社などと比較するとずいぶん高く、その差に納得がいかない思いをすることもあるでしょう。

そうした保険会社ごとの保険料の差は、生命保険の利益構造に秘密があります。

そもそも保険会社はどうやって利益を上げているのかというと、三つの利源があります。死差益、利差益、費差益です。

死差益とは、保険会社が考えた予定死亡率よりも実際の死亡率が低く、死亡者が少なかった場合に発生する保険会社の利益のことを指します。そしてこの死差益こそが、保険会社の利益の基本となる部分となります。

もともとこの予定死亡率はかなり高めに設定されているため、死差益において保険会社が損をすることはまずありえないようになっています。

日本のように安定した社会においてはそれはなおさらで、保険会社の約款などで、「戦争その他の変乱」などの場合に、保険金が支払われないケースがあるという記載があるのは、この予定死亡率が大きく変動してしまうためであり、そのような予測不可能の事態が発生するケースは想定されずに保険料は設定されているというのが理由です。

この予定死亡率に関しては各保険会社共通であり、つまり死差益での保険料の格差は出てきません。

 

次に利差益ですが、これは予定利率よりも運用利回りがよかった場合に発生する利益です。

この予定利率は保険会社により若干の差があるものの、現在ほぼ1%~2%に設定されています。標準利率が下がれば当然予定利率も下がりますので、2013年4月に標準利率が1.5%から1%に引き下げられたことにより各社の予定利率も下がり、保険会社各社の保険料は軒並み上がりました。予定利率が下がれば、同じ保険金を得るためにはより多くの保険料が必要となるために保険料が上がるということです。

バブル期にかつてない5%強という予定利率を設定していた保険会社は、その後のバブル崩壊により利回りが悪化し次々と破たんしたのはまだまだ記憶に新しいところでしょう。この予定利率に運用成績が達成できず、マイナスになる状態を逆ざやといい、保険会社の経営を圧迫する要因となります。

ただこの利差益も、保険会社各社、同じ標準利率をもとにした予定利率を設定しているのでそれほど大きな差はなく、あとは運用成績次第ということで、保険加入者側から見れば判断しにくい部分でもあります。

 

そして最後に費差益です。予定事業費率と実際に発生した事業費の差による利益のことを指し、この部分こそが大手保険会社とネット系保険会社との大きな大きな差となっている部分です。

予定事業費、つまりはコストです。CMなどの宣伝広告費や管理費などコストにもさまざまですが、大手保険会社とネット系保険会社との決定的な違いは人件費にあります。

営業社員の人件費、そしてこの営業社員を育てるための経費、せっかく育てた社員が辞めてしまいまた募集をかけ、再度育てるための経費。その繰り返し。これらがすべて保険料に跳ね返ってきているために、そのコストが存在しないネット系生保の保険料の方が格段に安くなるわけです。

 

死差益、利差益、費差益を理解し、何故この保険会社の保険料が高く、この保険会社の保険料が安いのかという理由がなんとなくわかったのであれば、選択の幅は今までよりももっと広がると思います。

逆にネット系保険会社の保険料が安すぎることに不安を覚えていたような人も、理由がわかれば安心できると思います。

仕組みを把握して、正しい保険選びをしていきたいところです。

 - 未分類